アーロンチェアで最も多い悩みは「20万円以上も払う価値があるか」です。
値段が高い理由を専門的な視点から詳しく解説していくので、最適なオフィスチェア選びの参考にしてください。
※アーロンチェア リマスタードの解説です。
【結論】アーロンチェアのコスパは悪い
アーロンチェアは多数のレビューがありますが、以下のような間違った考え方が多いです。
- アーロンチェアは、高いから良いオフィスチェアだ
- アーロンチェアは、高いけどコスパは良い
アーロンチェアは、どう考えても高額です。
単純に「値段」を軸にして検討するオフィスチェアではないです。
アーロンチェアは、高額だからこそ実現している耐久性と唯一の性能があります。
そこにメリットを感じるのであれば、アーロンチェアを使うのが正解です。
「高額な理由」と「高額でも選ぶべきか」を理解して、自分に合ったオフィスチェアか考えましょう!
アーロンチェアは、なぜ高い?
アーロンチェアが高い理由は、耐久性と唯一の性能である点です。
- 高耐久
- 12年保証
- 3サイズ展開
- 高度な技術
他にも、デザインや研究費など初期投資のコストが含まれます。
ブランド性は関係ない
一般的にアーロンチェアが高い理由は
- ブランド性
- 美術館に飾られるほどのデザイン
など抽象的な説明も多いですが、それらは性能を証明する結果論であり、値段が高い直接の理由ではないです。
アーロンチェアが展示されているニューヨークのMoMA(Museum of Modern Art = 現代アート美術館)という美術館では、アメリカのデザイナーズ家具が数多く展示されています。
アーロンチェアが特別すごいというより、デザイナーが手掛けた家具コレクションの1つという印象です。
ブランド戦略で大成功したという点は間違いないです。
「ブランド性」というメリットの奥に、アーロンチェアの良さがあります。
高耐久だから値段が高い
アーロンチェアは、丈夫なパーツを多用しているためコストが高いです。
他の高級オフィスチェアと比較して機能や調整幅が控えめな点も、耐久性の高さにつながっています。
耐久性の高さを再現し続けるには、耐久テストや認定証明の維持費も想像以上にかかります。
耐久性は最優先事項
オフィスチェアを買うときに、あなたは単純な耐久性の高さを優先していないかもしれません。
ほとんどの人は「高額チェアを買うなら、長持ちしてほしい」と値段を軸にしてコスパを気にしています。
しかし、耐久性の高さはオフィスチェアの必須レベルの最優先事項です。
もし、
- チェアの脚が突然折れたら⋯
- 座面が突然崩れたら⋯
- ガスシリンダーが突然爆発したら⋯
- もたれているときにリクライニングが突然倒れたら⋯
このようなことが起きたら命に関わることは想像できると思います。
オフィス家具メーカーのチェアでは基本的に発生しない事故ですが、近年増えている激安チェアや多機能で保証期間が短いチェアではリスクが上がります。
命に関わるからこそ、アーロンチェアは耐久性にコストをかけています。
コスパを考えるなら耐久性を軸にして検討してみてください。
あなたが「何年も安心して座れるなら、高額でも良いか」と思うなら、アーロンチェアは良い選択です。
3万円以下の安いオフィスチェアでは、脚の破損が特に多いです。
12年保証だから値段が高い
「12年保証」は、高耐久の裏付けです。
12.5年間壊れない設計になっているので、これだけの長期保証をしています。
12年もの保証サービスを維持するためのコストは高いです。
- 修理部品
- 修理技術
- 保証サービスの運営維持費
- 人件費
保証対応の申請はめんどうですが、購入後に異常があればとりあえず相談してみましょう。
3サイズ展開だから値段が高い

アーロンチェアは、ABCの3サイズ展開により、一部のパーツは別々に生産するので、コストが高いです。
低身長、高身長の人にも適合しやすいです。
しかし、実際はほとんどの人が「サイズB」に該当するので、3サイズ展開のコスパは悪いです。
「あらゆる体型にフィットすること」がアーロンチェアの設計思想
And while materials (a brand-new suspension textile called Pellicle) and ergonomics (designed to fit bodies from the first to the 99th percentile) were paramount from Aeron’s inception, so was the idea of longevity.
アーロンチェアの誕生当初から、素材(ペリクルと呼ばれる全く新しいサスペンションテキスタイル)と人間工学(1パーセンタイルから99パーセンタイルまで、あらゆる体型にフィットするように設計)は最優先事項でしたが、耐久性というコンセプトも同様に重視されていました。
https://www.hermanmiller.com/
アーロンチェアは開発の初期段階から、3つの最優先事項がありました。
- メッシュ素材
- あらゆる体型にフィットすること
- 耐久性
あらゆる体型にフィットするには、調整機能の幅を大きくするだけでは対応しきれず耐久性も落ちるので、3サイズ展開になりました。
デザインは優先事項ではなく、性能を追求した「構造美」によるものです。
高度な技術だから値段が高い
アーロンチェアは、機能性と耐久性を両立するためにパーツのコストが高くなります。
また、アーロンチェア最大のメリットである「フルメッシュ」+「前傾~直立対応」を実現するためには、高度な技術が必要です。

アーロンチェアのメッシュ張り工程
通常、メッシュチェアは座面の安定性が低いので後傾姿勢に向いていますが、アーロンチェアは前傾~直立の姿勢に対応するために高強度のメッシュ張りが要求されます。
特に、特殊繊維エラストマーのメッシュ張りには高い強度と均一性を維持するための技術コストがかかるので、クッションタイプのオフィスチェアよりも高額になってしまいます。
通常のメッシュより、生産に時間がかかる点もコストが高い理由です。
アーロンチェアのコスパは、どう考えても悪い
アーロンチェアは、コスパが悪いです。
実際、アーロンチェアのユーザーレビューは多数ありますが「コスパが良い」という評価は、全く見かけません。
ヘッドレストやフットレストもなく、可動域も広くはないです。
10万円以上の他のオフィスチェアと比べるとコスパでは劣ります。
スマホで例えるなら「iPhone」です。
最高性能と合理的なデザインで、ブランド性を確立しました。
性能が若干低い程度のAndroid系のほうがコスパは良いです。
保証期間で割り算しても安くならない
20万円を保証期間12年で割り算して、年額、月額、日額にして安いと説得するレビューが散見されますが、その割り算に意味はないです。
- 12年使わなければ、その計算の意味はないです
- 割り算してもオフィスチェアとしては高いです
安いと思い込むのはやめましょう。
同じハーマンミラーで12年保証の「セイルチェア(10万円程度)」のほうがコスパが良くて安いです。
オカムラの人気チェアである8年保証の「シルフィー(10万円程度)」と比較しても価格の違いは明らかです。
アーロンチェアは割り算しても明らかに高額です。
アーロンチェアの選択に悩んでいるのは「高額であるが、買うべきか」だったはずです。
「安いから、買うべき」という結論は矛盾しています。
高額でもアーロンチェアを買うべき人
アーロンチェアは万人向けのオフィスチェアではなく、特殊な性能のオフィスチェアです。
以下の項目に、多く当てはまるならアーロンチェアを検討して良いでしょう。
上の項目ほど重要です。
- フルメッシュのチェアを探している
- 前傾~直立姿勢でデスクワークに使う
- 安心して長く座れるチェアが良い
- 姿勢を改善したい
- アーロンチェアのデザインが好き
- ステータス性、ブランド性を重視する
- 低身長、高身長
アーロンチェアの最大のメリットは「フルメッシュ」+「前傾~直立対応」です。
これはオフィスチェアの中でも唯一の性能です。
メッシュのメリットである「通気性」や「透明感のあるデザイン」に価値を感じるなら、アーロンチェアのおすすめ度は高いです。
デスクワーク前提で、メッシュチェアを探しているならアーロンチェアが最適です。
アーロンチェアは高度な技術によって、メッシュチェアでも珍しい前傾~直立姿勢でも安定して座れます。
大きくリクライニングしてリラックスはできませんが、後傾姿勢でのデスクワークも可能です。
動画配信やSNSでデスク周りが映る人、来客が多い人には「ブランド性」の価値が高いです。
「フルメッシュ」+「前傾~直立対応」に価値を感じるなら買って間違いないです。
オフィスチェアは健康や命を守ることで、作業効率を上げます。
予算の範囲なら、自分に合うものを買うべきです。
アーロンチェアを安く買う方法
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3サイトでアーロンチェアの価格比較をした結果
有名オフィスチェアは、基本的にはAmazonや楽天市場で安く買うことができます。
3サイトでアーロンチェアの価格比較をしました。
| サイト | Kagg.jp | Amazon | 楽天市場 |
|---|---|---|---|
| 税込価格 | 255,200円 | 255,434円 | 255,200円 |
| 送料 | 送料無料 | 送料無料 | 3300円~ |
| ポイント | なし | 1% | 1%~ |
| サービス | 組立設置無料 不要チェア回収無料 階段搬入(有料) | なし | なし |
| 納期 | 1週間 | 2日 | 1週間 |
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アーロンチェアのヘッドレストは後付けできる
アーロンチェアは純正ヘッドレストがありません。
ヘッドレストがなくて購入を迷っている人には、Atlasのヘッドレストがおすすめです。
ハーマンミラーの元社員が設計していて、純正レベルの仕上がりになっています。


