オフィスチェアの座面タイプは「メッシュ」「クッション」のどちらが良いかを、どこよりも詳しく解説します。
疲れにくい椅子を探している人はぜひ参考にしてください。
- クッションが良い理由
- オフィスチェアは座クッションが9割
- 座面タイプごとのおすすめチェア

理論的には「クッション」がオススメという話です。
使い分けもあるので、最終的には好みで決めましょう!
メッシュよりクッションがおすすめな理由は「安定性」
オフィスチェアの座面は、メッシュよりクッションをおすすめします。
その理由は以下の通りです。
クッション座面は姿勢が安定する

クッション座面が安定することは証明されています
メッシュ座面は沈み込みやすく、体のバランスが崩れやすいです。
体圧が体の一部に集中すると座り心地は悪いです。
そして、長時間座っていると、知らず知らずのうちに姿勢が悪くなります。
クッション座面は体圧分散に優れ、正しい姿勢を維持しやすくなります。
腰や背中への負担が軽減され、デスクワークが快適になります。

正しい姿勢を維持できると疲れにくいです。
オフィスチェアは「クッション」が9割の理由
オフィスチェアの座面はクッションの方が優れていることは、オフィス家具業界では常識です。
シェアTOP3のオフィス家具メーカーのメッシュ座面採用率は9割です。
メーカー | チェア数 | 座面メッシュ |
---|---|---|
オカムラ | 20 | 4 |
コクヨ | 16 | 1 |
イトーキ | 12 | 0 |
メッシュ座面を採用しているオフィスチェアでもクッションタイプに変更できます。
メッシュのみ対応のチェアはコクヨの「ファブレ」のみでした。

クッション座面が、いかに優れているか分かりますね!
クッション座面/メッシュ座面の違い (メリットデメリット)
クッション座面、メッシュ座面の違いをまとめました。
クッション座面 | メッシュ座面 | |
---|---|---|
適性 | デスクワーク 長時間 | リラックス 短時間 |
デザイン | 安定感 カラーの印象が強い | 軽快、透明感、立体感 フレームの印象が強い |
温度 | ムレやすい | 下半身が冷えやすい |
汚れやキズ | 汚れが目立つ | 座面裏にほこりがたまる |
姿勢の安定性 | ◯ | ✕ |
体圧分散 | ◯ | ✕ |
衝撃吸収 | △ | ◯ |
座る瞬間の印象 | △ | ◯ |
姿勢の変えやすさ | △ | ◯ |
通気性 | ✕ | ◯ |
クッション座面のメリットは「健康的」であること
クッション座面の主なメリットは2つです。
- 安定性が高く、正しい姿勢を維持しやすい
- 体圧分散に優れ、血行不良を起こしにくい
クッション座面は、姿勢の歪みやコリ、疲労の対策にもなります。
健康目的でオフィスチェアを検討しているなら、座面はクッションで間違いないです。
デメリットとして、通気性の悪さが挙げられますが、エアコンである程度解決できますし、背面がメッシュのチェアを選ぶことでムレを軽減できます。
また、クッションがお尻を固定するので、姿勢を変えるときに腰などに負荷がかかります。
「シンクロリクライニング」など、リクライニングで座面が連動する機能があれば負荷は軽減されます。
総合的に、長時間のデスクワークに最適なのがクッション座面です。
メッシュ座面のメリットは「座りやすい」こと
メッシュ座面のメリットは、いくつかありますが一言でまとめると「座りやすい」です。
- 衝撃吸収
- 座る瞬間の印象が良い
- 姿勢を変えやすい
- 通気性が良い
メッシュ座面は座るときの衝撃を吸収します。
「ドンッ」と勢いよく座ってしまっても腰へのダメージが少ないです。
座る瞬間や姿勢を変えるときは、お尻が小さく動きます。
クッション座面だと動きが制限され、不快に感じることもありますが、メッシュ座面では自然に座ることができます。
デメリットは、体圧集中でお尻や太もも外側が血行不良になりやすいことです。
通気性が良いことと血行不良が相まって、下半身が冷えやすいです。
対策は、リクライニングを倒して体圧を分散したり、寒い時期は薄いクッションを敷くだけでも暖かく座れます。
総合的に、短時間の使用、動画視聴/ゲームプレイなどでリクライニングを倒して座るリラックス用途に最適なのがメッシュ座面です。
通気性が気になる人は、座面クッション+背面メッシュがオススメ
通気性が気になる人は、座面はクッション、背面はメッシュのオフィスチェアの組み合わせがオススメです。
体圧分散に優れたクッション座面のメリットを活かしつつ、背中の蒸れを防ぐことができます。
デザインも良く、姿勢の変化にも柔軟に対応してくれます。
背面メッシュのデメリット
ただし、背面メッシュのオフィスチェアは、以下のデメリットがあります。
- 腰に体圧が集中しやすい
- メッシュ生地の硬さが気になる
- 体型や姿勢によって、背フレームが当たって気になる
5万円以下の低価格オフィスチェアではメッシュの作りが悪く、薄着だと肌にメッシュ跡が出来たり、硬く感じることが多いです。
背メッシュは、腰に体圧が集中しやすいですが、座面がクッションであれば補ってくれます。
あぐらをかかずに、後傾姿勢をメインにして姿勢変更をこまめにすると腰痛になりにくいです。
通気性が気にならない人や重度の猫背の人は、座面クッション+背面クッションがおすすめです。
座面クッション+背面メッシュ おすすめオフィスチェア
座面クッション+背面メッシュは、姿勢の安定性と通気性を両立できるオススメの組み合わせです。
オカムラ シルフィー
シルフィーチェアは、オカムラで1番人気のオフィスチェアです。
価格と性能のバランスが良く、可動式のオプションが豊富でフィットしやすいです。
在宅ワークにもオフィスにもオススメです。
目安価格10万円。
- 前傾チルト
前傾姿勢での太ももや腹部の圧迫を軽減し、背骨のS字カーブを維持 - バックカーブアジャスト
背面のフィット感を調整できてサポート力が高い - シンクロリクライニング
太ももが浮きにくいリクライニングで血行不良防止
自然なリクライニングで腰にも優しい - 異硬度クッション
座面の前後で硬さが違う特殊なモールドウレタンクッション
太ももの血行不良を防止して、姿勢が安定しやすい - 豊富なカスタマイズ
ヘッドレスト、アームレスト、ランバーサポートは全て可動式を選べるから適合しやすい
シルフィーなどオカムラ製品は、Kagg.jpで特に安く買えます。
ハーマンミラー セイルチェア
セイルチェアは、ハーマンミラーにおいてアーロンチェアに並ぶ人気のモデルです。
デザインが高評価でコンパクトです。
デスクワークにおすすめです。
目安価格11万円。
- デザイン
フレームのないエラストマーの背面が特徴的なシンプルで美しいデザイン
自宅でもオフィスでも違和感がなく、インテリアとしても秀逸 - 前傾チルト
前傾姿勢での太ももや腹部の圧迫を軽減し、背骨のS字カーブを維持 - ハーモニックチルト
姿勢が崩れにくい「シンクロリクライニング」の上位機能で、リクライニング時に座面が前後スライドする
足が浮きにくく、最小限の力で自然に姿勢変更できる - ポスチャーフィット
深く座るだけで背骨の自然なS字カーブを維持できる - 3Dインテリジェントサスペンションバック
Y字支柱が肩甲骨を支え、肩の動きを制限しない
背面は部位によって密度を変えたエラストマー素材で、弾力があり、体を支えながらも体を動かしやすい
前傾チルトの操作が簡単なので、前傾姿勢が多い人は使いやすいです。
シンプルな見た目に反して各機能のレベルが高いです。
セイルチェアのアームレストは2種類ありますが「フルアジャスタブルアーム」がおすすめです。
Kagg.jpで安く買えます。
オカムラ コンテッサセコンダ
コンテッサセコンダは、オカムラのハイエンドモデルです。
デザインが高評価で、多機能です。
目安価格20万円。
- デザイン
メッシュ、シルエット、後面アルミフレームが「高級感」と「軽さ」を両立
圧迫感がなく、インテリアに合わせやすい - 異硬度クッション
座面の前後で硬さが違う特殊なモールドウレタンクッション
太ももの血行不良を防止、さらに姿勢が安定しやすい - アンクルチルトリクライニング
姿勢が崩れにくい「シンクロリクライニング」の上位機能で、リクライニング時に座面が前後スライドする
足が浮きにくく、最小限の力で自然に姿勢変更できる - スマートオペレーション
アームレストで座面の高さ調整・リクライニング固定/解除ができる
気軽に姿勢を変えられるので、圧迫による体の痛み、痺れ、コリを軽減しやすい - 自由に調整できるヘッドレスト
オプション「小型可動ヘッドレスト」は、上下/前後/上下角度の調整ができるため、デスクワークの姿勢サポートにも効果的
機能面では、シルフィーと比較すると、前傾チルトがありません。
コンテッサセコンダの最大のメリットは「アンクルチルトリクライニング」と「スマートオペレーション」による姿勢変更の気軽さです。
こまめに変えるだけで、デスクワークでの体の悩みの大半が解決します。
Kagg.jpで特に安く買えます。