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事務椅子のキャスター交換方法と修理用キャスターの選び方【オフィスチェア ゲーミングチェア】

オフィスチェアのキャスター

オフィスチェアやゲーミングチェアのキャスターを自分で交換するやり方やキャスターの規格サイズについて説明します。

キャスターが動かないなど破損したので交換したい、キャスターサイズを変えたい、今のキャスターは床が傷付くため傷つかないキャスターに変えたいなどという方は是非参考にしてみてください。

チェアのキャスター交換は簡単なので、自分でやるのがオススメですよ。

チェアのキャスター交換のやり方

オフィスチェアやゲーミングチェアは、回転椅子であればどのメーカーでも交換修理の方法は同じになっています。

修理前の準備

キャスターを交換する前に準備すべきものを説明します。

キャスターによって、車輪の大きさやはめ込み部分の軸の大きさが違います。
新しいキャスターを購入する前に、サイズを確認しておきましょう。

交換用キャスターの選び方や種類の違いについては後述しています。
キャスターの取り外し方法は下記の交換手順を参考に分解してください。

修理作業人数

男性1人

キャスターの取り外しやはめ込みには、それなりの力が必要です。
女性では作業が難しい可能性があるので、できれば男性が作業に当たってください。

必要な物

  • 交換用キャスター
  • 軍手
  • 大きめのダンボール
  • マイナスドライバー
  • ハンマー
  • パーツクリーナー

交換用キャスターだけでも、交換修理は可能ですが、できれば軍手やダンボールを用意しておきましょう。
軍手はケガや油汚れを防ぎ、ダンボールでチェアや床がよごれたり傷つくとこを防げます。

マイナスドライバー、ハンマー、パーツクリーナー(油落とし)があると外れにくいキャスターを交換する場合や女性が作業する場合に役立ちます。

キャスター交換が必要なチェアが多数ある場合は、全て用意しておきましょう。

キャスター交換修理の手順

  1. ダンボールを床に敷き、その上にチェアを倒します。
  2. チェアのキャスター部分のみをしっかり持ち、力を入れて引き抜きます。
  3. 交換用キャスターを力を入れてはめ込み、完了です。

キャスターの分解交換は、上記の通りとても簡単です。
ただし、使用年数の長いチェアや女性が作業する場合は、力技では抜けない場合があるため、以下の方法でキャスターを取り外します。

手順が分かりにくい場合は、下記の動画で外し方や付け方を説明しているので参考にしてみてください。

キャスターが抜けない場合

キャスターが抜けない場合はパーツクリーナー、ハンマー、マイナスドライバーを使って抜く方法を試してみましょう。

  • キャスター接続部の隙間部分にパーツクリーナーを注入する。
  • マイナスドライバーを差し込み、てこの原理でキャスターを抜く。
  • ハンマーでキャスターを叩いて抜く。

パーツクリーナーは、ブレーキクリーナーとも呼ばれ、油汚れを分解するスプレー式のクリーナーのことです。
修理で困ったときに何かと役立つアイテム。
使用年数の長いチェアの場合に特に有効で、パーツクリーナーを使えば中に付着している固まった油(潤滑油)を分解して、滑りをよくする働きもあるため、抜けやすくなります。
キャスター自体に吹きかけてしまうと手が滑って抜けにくくなるため、気を付けましょう。

マイナスドライバーを使って、てこの原理でキャスターを抜くコツはドライバーにしっかり力を入れてゆっくりとキャスターを抜き出すことです。
力が足りない場合は、マイナスドライバーの持ち手の端をハンマーで叩く方法もあります。

ハンマーでキャスターを叩き抜く方法は、キャスターが回転してしまうため難しいかもしれませんが、しっかり当てられれば弱い力でもキャスターを解体することができます。

交換用キャスターの選び方

修理に使う交換用キャスターには様々な種類があります。

オフィスチェア(ゲーミングチェア)を購入したメーカーや販売店から取り寄せするのが、一番確実な方法ではありますが、手間や時間がかかる上に価格が高いので、安い物で揃えるなら通販などで購入するのが良いでしょう。

キャスターは大手メーカー商品でも安い商品でも材質がほとんど変わらないため強度の心配もいりません。

キャスターのサイズ

オフィスチェアのキャスターには規格サイズがあり、ある程度大きさが決まっています。
ただし、その規格サイズも様々なので、なんとなく似ているだけで買うと失敗してしまいます。

失敗しないためにもキャスターのサイズを測ってから購入しましょう。
交換用キャスターを購入する場合は、キャスターの軸部分(シャフト)のサイズが合っていれば交換できます。

交換前のキャスターの以下の部分のサイズを確認して、サイズの合うキャスターを購入しましょう。

  1. シャフトの直径
  2. シャフトの長さ(根本の太い部分は除く)

交換前キャスターと交換予定のキャスターの上記2点が一致していれば、たいていは交換が可能です。
3,4の箇所の長さも一致していれば確実にはまりますが、購入時の商品情報などからの確認が困難な場合が多いので、不安であれば、販売元やメーカーに直接連絡して確認しましょう。

また、サイズが合っている場合でも軸(シャフト)の形状によっては、はまらないことが稀にあるため、可能であれば軸部分が似た形状のキャスターを選びましょう。

シャフトの規格サイズ

シャフトは規格サイズがあり、シャフト直径11mm、シャフト長さ22mmと決められています。
特殊なチェアでなければ、規格通りのサイズになっているので、問題なく取り付けられます。

イケア(IKEA)のチェアの規格サイズ

IKEAの椅子のキャスターについては規格サイズではなく、シャフト直径10mm、シャフト長さ22mmとなっているものが多いです。
IKEAで購入したチェアのキャスター交換をする際はシャフト直径をしっかりと確認しておきましょう。

キャスターの軸の種類

キャスターの軸(シャフト)部分の形状は大きく分けて、はめ込み式とネジ式の2種類があります。
オフィスチェアはたいていはめ込み式となっていますが、確認しておきましょう。

ネジ式軸のキャスターは手で回転させれば、取り付けができますがネジの太さや長さ、ネジの溝の間隔が合っている必要があります。

キャスター形状の種類

チェアのキャスター形状はホイールの数で分けられ、単輪キャスターと双輪キャスターの2種類があります。
それぞれの違いやメリットデメリットを説明します。

オフィスチェアの場合、通常は取り回しの良い双輪キャスターを採用しているため、特に不満がなければ双輪キャスターを選択するという感覚で良いでしょう。

単輪キャスター

車輪の数が1つのタイヤキャスターです。

車輪が1つなので、髪の毛などのゴミがからまる隙間が少ないというメリットがあります。
カーペット(じゅうたん)などでの使用にも適しています。

車輪の大きさや素材が同じ場合は、双輪キャスターより負荷がかかりやすくなります。
このため、双輪キャスターと比較すると旋回のスムーズさや耐久性で劣ります。

ゴムキャスターは単輪の製品が多いです。

双輪キャスター

車輪の数が2つのタイヤキャスターです。

オフィスチェアやゲーミングチェアでは、通常、双輪キャスターが使用されています。
車輪が2つなので、単輪キャスターよりも負荷がかかりにくく、旋回性や耐久性で優れています。
髪の毛などのゴミがからまりやすいというデメリットがあります。

キャスター素材の種類

キャスターのタイヤ部分の素材には、いくつか種類があり、使用する床材に合わせたキャスターを選択することがポイントになります。

ナイロンキャスターウレタンキャスターゴムキャスター
メリット動きがスムーズ適度な柔らかさ
適度なグリップ力
高いグリップ力
デメリット硬い床を傷つける長期使用での耐久性が低い取り回しの悪さ
適した床材[柔らかい床材]
カーペット
クッションフロア
[ほとんどの床材]
カーペット
フローリング
Pタイル
[硬い床材]
フローリング
Pタイル

クッションフロアとは、デザインを印刷した塩化ビニル系の少し厚みのある柔らかい素材です。
Pタイルとは、プラスチックタイルのことで、デザインを印刷した塩化ビニル系の光沢がある硬い素材です。

ナイロンキャスター

ナイロンキャスターは、車輪が固いプラスチックでできたキャスターです。

比較的安価な素材のため、商品情報に特に記載がない場合などは、このナイロンキャスターが使用されていることが多いです。

ナイロンキャスターのメリットは材質が固いため、転がりやすく、取り回しがスムーズという点です。
柔らかい床でも転がりやすいため、カーペットの床などにオススメです。
他のキャスターに比べ、クッションフロアでの使用にも向いていますが荷重によるヘコミは避けられません。

フローリングなどの硬い床で使用すると傷つけてしまったり、ゴロゴロと摩擦音が鳴るというデメリットがあります。

ウレタンキャスター

ウレタンキャスターは、車輪にポリウレタン素材を巻き付けたキャスターです。

メリットは、適度な柔らかさと適度なグリップ力があるという点です。
フローリングなどの硬い床で傷をつけたくない場合、ウレタンキャスターがオススメです。
ナイロンとゴムの中間的性質のウレタンキャスターは、どの床材でも使用しやすいため、用途が決まっておらず迷うという場合はウレタンキャスターを選ぶと良いでしょう。

デメリットは、価格が高いことと、長年使用しているとウレタン巻き部分の劣化がナイロンに比べて早いことです。
空気中の水分との化学反応(加水分解)で、ウレタン部分がボロボロになります。
とはいえ、10年程度は問題なく使用できるので、あまり気にするほどではありません。

劣化してきたら、ウレタン層を全部はがせばキャスターとしては機能します…

ゴムキャスター

ゴムキャスターは、車輪がゴムでできたキャスターです。

メリットは、高いグリップ力です。
フローリングなどの硬い床材での使用がオススメです。
ウレタンキャスターよりも床材を傷つけにくく、グリップ力があります。
床に極力傷をつけたくない場合や滑りやすい床ではゴムキャスターがオススメです。

オフィスチェアに使用されているゴムキャスターは、ほとんどが単輪キャスターとなっています。
単輪キャスターであることとゴムのグリップ力による取り回しの悪さがデメリットと言えるでしょう。
また、ナイロンキャスターやウレタンキャスターとデザインが大きく異なります。

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